毎日謀殺の日々だ。この企業で働くとわかるが、毎日やる事が沢山あり、休んでいる隙がない。零細企業の経営者ならうらやむほど毎日商品の発注は絶えず、中で働く者にとって処理するボリュームは増えても、減ることはない。それ故、毎日が濃厚だ。日々のルーチンワークを時間に追われながら余すところなく着実に終えていく必要がある。終わってない作業に戻る時間の余裕などない。
そんな日々の業務中に急に警察署から連絡が入った。重要案件なので水屋の正社員に取り次ぎ対応を仰ぐと、重要な話であるが対応をしろという。指示を受けて警察署員から話を聞いた所、ひき逃げの捜査をしていてドライバーが警察署で事情聴取を受けているが、当該ドライバーが事故発生時刻にどこのルートで仕事をしていたか教えて欲しいという。どこの現場で起きた事件なのか発生時刻と場所を聞き、当日の状態を調べ折り返すと伝えて電話を切った。
緊急案件である為、電話を切ったのちに当日のコースと配達時間、ルートを確認すると、警察が調べていると伝達していたひき逃げの発生時刻前後で、該当のドライバーが配達を行っていたことが確認された。状況確認後改めて水屋の正社員に共有し、その旨を署に戻し、該当のドライバーが所属する業者の責任者にも共有を行った。
その日以降当該ドライバーは現場に戻ってくることはなかった。元受け運輸会社から荷主へはどのように伝達されているかわからない。荷主への報告は元受け運輸会社の正社員であるマネージャーから報告書として荷主へ伝達されるからだ。水屋の動きをみていると単独事故のケース等でも荷主への事故の報告が車輛の故障等として処理されることも多い。
私は水屋の管理者は事故報告を適切に荷主へ報告し、多少のゆとりをもてる荷量となっているか分析し、伝達する事が必要だと思う。水屋はそうやって荷主と現場のドライバーと良好な関係を築いていくべきだ。